IC-71 PLL VCO 40MHz--184MHz OSC



少しずつですが、IC-71の改修の続きで、今回は、第一局発 PLL VCO 部の制作を行いました。

今回の PLL VCO に至るまでには、だいぶ回路変更も含めて、色々なVCOを試してみました。
その結果、最も安定し、かつ、容易な制作が可能な回路に落ち着きました。
実験段階では、FET を使用した、VCO発信器をずらりと並べ各バンド毎のVCOとしましたが、回路が複雑になり過ぎてしまい、基板の面積ギリギリになった為に回路変更を行いました。

IC-71  PLL VCO  40MHz ---184MHz 回路図 

今となっては、オールドICだらけで構成しましたが、回路のメンテナンスは良好です。
VCO 発信に使用した、MC1648Pなど定番の広帯域安定発信器ICの代表格です。
このIC一つだけで、実に40MHz---94MHzまでのオクターブ発信を超えるVCOが簡単に構築可能です。
また、184MHz台発信は、FET VCO OSC としました。
MC1648P ICを使用しても勿論、大丈夫なのですが、少々出力が足りなかったのと、一つぐらいはディスクリートで組んでみたかったのがこのVHF VCO OSC回路となりました。



VCO 発信の制御に使用するPLL回路は、ワンチップPLL IC MC145163Pを使用しました。
これなども今となっては、オールドICですね。
ワンチップで全てが制御可能な為に、PLL回路では多用しています。
また、バンド切り替えにも簡単にダイオードにて電源を供給する方法で行っています。
この乱雑な回路、今どきのワンチップICなどを使えばスッキリしますね~っ。

毎度の事ですが、出来上がった回路を見回して、こりゃぁ、手直し・修理はむずかしい、、、。
などと、。


PLL VCO  40MHz -- 185MHz スペクトル

今回の広帯域PLL VCO OSC のスペクトルです。
意外と安定しており、広帯域PLL回路にありがちな、ビート音なども無さそうでした。
また、各バンドすべてが、+10dBmを超えていますので、DBMへの接続も容易に行えます。
DBMへの局発信号なので、多少の歪は許容範囲ですが、意外と良さそうな出力信号なので安心して使用出来ます。

だんだん、年をとってくると、めんどくさい作業を開始するまでが大変で、腰が重たくなってきてしまいました。

作業をする前段階で、頭の中で一通りの作業手順が過ってしまい、それだけで面倒になってしまう、この頃です。
経験が仇になりますね。

ようやく完成した PLL VCO OSC を三日三晩、動作し続けてみましたが、何ら異状なく動き続けてくれました。

VCO OSC の出力信号を受信器で聞いても、CW音の澄み切ったビート音が軽やかです。

IC-71 の全面改修作業を始めて、はや、何年が経ったのか???
人生の改修作業となりそうな予感がしています。

とりあえずは、心臓部である、PLL VCO OSC が出来上がりましたので、今度はそれらの組み込み作業です。
諦めず、ひた向きに確実に、、、、、、、、。


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