バリキャップ・ダイオードの並列容量の違いの検証


以前から検証実験を行おうと思っていた案件のテーマです。

バリキャップ・ダイオードの容量を増やす為に同一バリキャップ・ダイオードを並列接続仕様とした場合に、その接続方法での容量には違いが在るのかどうか??? を検証してみました。

早速ですが、検証テストを行った時の回路を示します。


バリキャップ・ダイオードの並列容量の違いの検証回路図


簡単な回路ですが、心がけたところは、使用した回路回線には、同一パーツを使用して計測時のパーツ違いによる誤差を極力少なくなるようにしました。

また、バリキャップ・ダイオードの容量測定には、以前紹介したオリジナルのバリキャップ測定装置を用いています。

測定にはバリキャップ・ダイオード印加電圧を両方同時に加え、その時の接続法の違う並列接続されたバリキャップ・ダイオードの容量をそれぞれ切り替えて、Cメーターでその都度読んでいきます。

そのようにして出力された印加電圧 対 バリキャップ容量のグラフを描いてみました。


印加電圧 対 バリキャップ容量変化グラフ


このグラフから読み取れることは、単純並列接続と、独立並列接続との違いはごく少数ということが読み取れました。

ただし、このグラフでは読み取りずらいですが、独立並列接続の方が容量変化に素直さを感じました。

そして、バリキャップ・ダイオードの利用する環境を考えると、今回の実験のような直流動作環境ではなく、高周波環境という事になるので、必ずしも今回の実証実験での結果が全て、という事ではないのかも知れませんね。

時間が出来た時にでも実証実験をしてみたいと思って、今になってしまいましたが、これで気分的にもスッキリした思いがします。


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