IC-71 TRX-切替SW FET式回路


IC-71はトランシーブ・トランシーバー(古い言い方だこと・・・)なので受信と、送信とをスイッチ一つで自動切替が出来なければなりません。

原点である、オリジナルなIC-71では、単純にパワー・リレーを用いて接点切替を物理的に行っています。
しかし、そこは現代、、、。
半導体切替式ということにしました。
その方式だと故障率がかなり低減できますね。

通常は、見慣れたTr式切替回路がほとんどですが、そこは昨今のPC全盛の時代の恩恵を恵みとして享受することにしましたので、P-MOS FET を使用した電源切替回路としました。

これほど便利な素子ですが、パソコンの発展と共にデバイス性能も格段に向上傾向にあり、もはや理想的デバイスではなかろうか???  などと思っております。

ただし、PCの分野では今回使用したデバイスは、既に過去の存在のようです。
いやはや、パソコン界って、短命を宿命づけられた世界なんですね。
そのおかげで、高性能デバイスを心行くまでしゃぶりつく事が可能になりました。


P MOS FET 仕様 送受信切替回路


高性能デバイスのお陰で簡単な回路構成でも大電流を流せる本格的切替回路が出来上がりました。

N MOS FET とは違い、P MOS FET での結線は間違いやすいので、Pin記号も記入しました。
S (ソース) から入り、D (ドレイン) が出口です。

組み上げた時点で動作テストを行ったところ、大電流時でトランジスタ式では不可能だった、ロードロップ切替(0.18V)が実現出来ました。

そしてなによりも大電流を得るための切替信号も簡略的に構成することが可能となりました。
実テストしてみて関心したところは、何といっても、そのロー・ドロップ性能と、発熱の少なさです。


P MOS FET 仕様 送受信切替回路の実際

これほど簡単な回路となりました。
1.5Aを連続で流してみても、まったくFETが熱くなりません。
これが、Trや、N-MOS辺りだったら、もう大変な放熱器が必須の事だったことでしょう。

ここで使用した、P MOS FET は、単に手持ちにあったものを用いていますので、使用する容量範囲を考慮すれば、別のP MOS FETでも問題ありません。

これからの電源切替回路には、P MOS FET が定番でしょうね~っ。

単純なモノほど壊れにくい、という格言もありますので複雑怪奇なモノよりは好みだったりします。


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