ワンセグTV SDR RADIO オールバンド受信機 その2 SDR#の設定

今回使用したドングルは、巷に良く出回っているモノを選択しました。
機種名は、DS-DT305という、 USB ワンセグTVチュナーです。
理想は現時点ではR820Tのようですが、いずれテストし比較しようと思います。
どちらもRealtekのRTL2832Uというデバイスが要です。
RTL SDR としてテストしたいと思います。

< DS-DT305を受信機に変える方法 >

ワンセグTVに付属してきたソフトをインストールしてしまうとSDRソフト・ラジオ用ドライバーと競合して不具合が起こる為、製品に付属していたCDは使いません。
代わりにSDRラジオ専用のドライバーをインストールします。
最初のソフトは、簡単にインストールして使うことが出来るSDR# (read SDR Sharp)というソフトを試します。

SDR# (read SDR Sharp)には、SDRソフト本体と、そのソフト本体と各種ドライバーが同時にインストール出来るソフトがあります。
今回は、 sdr-install.zip というパッケージ型ソフトを使いました。
何も考えることなく素直に動作出来ました。

< SDR# のインストール >

Windowsのルートに直接sdr-install.zipをコピーし、そこで解凍するとsdr-installというフォルダーを勝手に作ってくれます。
そのフォルダー内にある、install.batをクリックして起動すると自動的にDOS窓が開いてSDR#がインストールされます。
これには少々時間が掛かりますのでコーヒーでも飲みながら待ちます。
(ダウンロードしながらインストールする為に時間が掛かる)

< Zadig.exeによるRTL2832ドライバーの組み込み >

ワンセグTVチュナーをUSBに挿します。
次に、sdr-installフォルダーのsdrsharpフォルダー内にあるZadig.exeを起動します。
OptionsのList All Devicesをクリック。
Deviceに RTL2832U を選択し、 Install Driver をクリックします。

HDSDRなどのSDRソフト用に、ExtIO_USRP+FCD+RTL2832+BorIP-BETAでドライバーをインストールしている場合には既に組み込まれている為にZadig.exeをインストールする必要はありません。

以上でPC上にて ワンセグTVチュナーが広帯域受信機に早代り準備が整いました。


FMステレオ 放送受信の様子
初めにこのソフトの最大の特徴である広帯域FM受信の様子を。

USBにワンセグTVチューナー(ドングル)を挿しただけでこの様な受信機に早代り出来ました。
いうまでも無く、アンテナは接続しています。

毎度のお決まりで、ディスコーンANTです。

FMの音声は大変透き通った感じです。
このソフトの特徴の一つでもあるFMステレオ受信も快調そのものです。

何か不思議な感じを持ちます。
こんなにも小さな広帯域ラジオが。











HF帯 6MHz~8MHz の受信 コンバーター使用





モノは試しとばかりに、今度はHFコンバーターを簡単に製作して接続してみました。
切りの良い数字、読み取りに苦労しない為にもLo ローカル信号は、100MHzにしました。
受信RF=ドングル受信設定周波数-100MHzです。

そのかい有って、大変読みやすく、また、受信周波数の設定も簡単です。
左画像は、6MHz-7MHz帯を実際に受信した状態の様子です。
かなりの高性能ぶり?
でも、A/D変換が8bitなんですよね~。
ダイナミックレンジが確保出来ないまでも、これだけ受信出来れば良し、とします。
HF帯の短波帯にはイメージが盛大に出てくることは無いようです。






 




LF帯-MW帯 0MHz~1.8MHz の受信 コンバーター使用


こちらは中波帯の受信の様子です。
VLF~2MHz辺りまでの受信。

100MHz局発信号の影響なのか、MW帯にある強力な放送信号の影響なのかは時間が無く、調べてはいないですが、バンド全体に渡って同一放送信号が散乱されてしまっている状態でした。
混信が多いというだけで、各放送局の信号は受信可能でした。

それにしても、こんなに小さなオールバンド受信機が実現出来るとは。













HF帯 7MHz の受信 コンバーター使用

やはり、アマチュア・バンドで一番賑わっている7MHz帯を受信してみました。

こんなにも小さな機械ではAMやFMならいざ知らず、SSBやCW受信は感度の点ではなく、局発信号純度の点で難しいだろうと思いきや、何と何と、SSB  OK!!!
CW  OK !!!

なんともはや、たいしたものです。
HFコンバーターにはRF AMPなど無い、ダイレクト・コンバーター式ですから受信感度は悪いだろうと考えていましたが、ドングル機器の性能下では、その範囲内での利用が最も良い結果が出るという事を知りました。
むやみにANT入力には過大な信号を入れないことが良いようです。
そこそこ利用するにはもってこいでした。





さてこれでSDR# (read SDR Sharp)の設定とHF帯から940MHz(DT305の場合)辺りまで受信出来ることが判りました。

次の回では、個人的に使っているHDSDR SDR受信ソフトでのワンセグTVチュナーへの設定を試みたいと思います。


★★ 色々なSDR受信ソフトがありますので、それぞれの設定法などをまとめて説明しておきました。

ワンセグTVチューナー・PCインストールのまとめ  に解説しておきます。

また、オート・スキャンなどの大変便利な活用法もあります。

オート・スキャン SDR# Auto Tuner の設定法  に解説してあります。

そして、HF帯域からのオール・バンド受信機に簡単に改造する方法などを、

ワンセグTVチュナーHF受信アダプター  に解説してあります。


色々な実験を通して最終的に決定した回路を、

最終版 R820 ワンセグチュナー SDR HFコンバーターの製作

に回路図とともに解説しましたので参照下さい。

アイデアの活かせる、小型TVチュナーです。
おもしろいアイデアを考え、脳梗塞予防の頭の体操をしましょう!!!!


0 件のコメント: